え: 江戸人気 吉井本家の 火打ち金 中野屋一族 ここにありけり
近世商売尽狂歌合(1852年)には暖簾をかけて火打金売りをする様子が描かれています。
これは吉井町郷土資料館所蔵の大暖簾と酷似しており資料的価値の高いものです。
右端には火打鎌とかかれていますが、関東では火打ち金のことを指します。
西では「火打金」と呼んでいました。
左端には「上州吉井宿孫三郎女」と記され、7代目孫三郎の妻「きた(8代目)」か、あるいはその後の
実の妹9代目「わき」のことを指していると予測されます。
吉井宿では福島家、岡田家、横田家等多くの火打金職人が生まれた。その中でもブランド化し突出して有名になったのが「中野屋一族」のもの。この絵は、この記念館を作るに当たって当時の吉井宿を藤岡宿方面から入った絵となります。姫街道(現在国道254号線)から宿場に入って右手にあるのが中野屋の火打ち所となります。
―出典:吉井町郷土資料館―